増加傾向にある女性の大学進学率について

女性の大学進学率は、増加傾向にある。2022年の女性の大学進学率は53.4%と前年度と比べると1.8%増加している。男女比で見ても、さほど変わりがない。ではなぜ女性の大学進学率が高くなったのかと言うと、男女平等の意識からである。どの職業にも女性が進出できるようになった。そのため、将来の進路を考えた時、短大より4年制の大学を選ぶ女性が多くなった。それは就職に有利であることも一つの理由だが、男性の中でやっていくためには大学を卒業しておくことが大切だと考える女性が増えたことにもある。
女性に人気の分野でいえば、2000年以降に看護系の学部へ入る人が増えた。2000年には看護系の学部のある4年制大学が84校だったのに対して21年には270校に増加している。約3倍もの増加である。現在不況が続き、大手の会社であってもいつ倒産してしまうかわからず、安心はできない中、「手に職」と考える人が多くなった事で、看護系の学部のある大学に入る人が増えた。しかも看護や介護の分野は、高齢化社会が進んでいる日本にとってこの先も需要があるのが確実な仕事である。そして専業主婦と言う考え方から、夫婦共働きで、一生働き続ける事を考える女性も増え、出産や育児を迎えてても、復帰が可能であったり両立が可能である看護系が人気なのである。
この先も女性はあらゆる分野での活躍が期待されている。学歴は仕事には関係ないと言われながらも大卒は武器になる。そのため、これからも女性の大学進学率の増加は確実であろう。